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派遣スタッフの声

得意の英語を活かしたお仕事で、いきいきと活躍している派遣スタッフのみなさんに、現在のお仕事や今後のキャリアプランについて伺いました。アイ・エス・エスから派遣就業されているスタッフの方の「声」をお届けいたします。

『医療機器の翻訳現場で活躍』 上川由紀子さん 医療機器メーカーで技術翻訳を担当。最新技術の複合製品である医療機器の翻訳では、特許翻訳の学習経験やソフトやツールの活用、調査スキルを駆使することで、効率よく高品質な成果を出す工夫をしている。

現在のお仕事の内容と、プロフィールを教えてください。

医療機器メーカーの技術部で、機器の取扱説明書や海外の規格・関連文書の翻訳をしています。
大学では建築設計を学びました。卒業後は設計事務所で働いていましたが、身体的問題により退職し、以前より興味のあった語学の仕事に方向転換しました。幼少の頃より「疑問に感じたことを調査して知る」ことに喜びを感じ、読書が好きで、英語を使う仕事に憧れがありました。

現在のお仕事で、「やりがい」を感じるのはどんな時でしょうか。

お客様よりご依頼いただいた内容に関して、自分なりに調査を行い、背景知識も含めて翻訳文に反映するようにしています。そこがお客様に伝わり、評価していただいたときには喜びを感じます。

お仕事を行う上で、大変なことや苦労されていることを教えてください。

翻訳対象が「医療機器」というさまざまな技術が複合された製品で、常に新しい機能が加わっていくため、技術的な知識を学習し続けることが必要になります。また、翻訳文だけを提出すれば良い場合もありますが、マニュアル等は1冊の作成を任されることが多いため、マニュアル作成に関するDTPやマニュアル作成ルール等にも気を配り完成品を提出するよう心がけています。効率よく高品質なものを提出するために、翻訳ソフトや調査ツール等を習得しています。
さらに、技術分野以外の翻訳(プレゼンやスピーチ等)を依頼されることもあります。これらは技術文の翻訳とは表現が全く異なりますので、英語の表現の幅を広げるためにTED等で学習する場合もあります。

失敗のご経験がありましたらお聞かせください。

現職場で勤務を開始した頃のことですが、取扱説明書等を作成するツールの使い方に慣れておらず、体裁がくずれていることに気がつかないまま提出してしまったことがあり、ご迷惑をおかけしました。

お仕事に生かせているスキルはありますか。

特許翻訳を学び、日英とも技術文書を大量に読み込んだ経験や、技術文・学術文のルールを身につけたことは現在の業務にかなり生かされています。また、未知の対象に対しての調査方法やすばやく全体把握すること等のスキルは、常日頃からさまざまなものに興味をもつことで培われていったようです。

努力されていることを教えてください。

主な翻訳対象が、「医療機器」という最新の技術が複合された製品ですので、技術内容を可能な限り把握できるよう、業界の情報・特許内容・他社製品の情報等を確認するようにしています。英訳の場合には、自然な表現となるよう、複数の辞書サイト、調査サイト、業界のサイト等を確認し、複数の根拠を元に作成しています。和訳の際には、対象の英文の一字一句にこだわることなく内容を伝えられるよう、調査対象に必ず専門家の文書を複数加え、読み手がスムーズに理解できるような翻訳を心がけています。

翻訳学校には通われましたか。

2年ほど週一回のペースで通いました。課題を提出するのが大変なときもありましたが、素晴らしい先生に出会えたことは私の経歴の上で大きな財産になっています。学校では英語の基礎的な部分から実務上必要なスキル、PC環境等まで幅広く学ぶことができ、スムーズに実務に移行できました。独学や通信教育では習得が難しかった自身の盲点をカバーしてもらえたという印象があります。

「人材派遣」という就業形態を選ばれた理由は何ですか。

まずは実務経験を積もうと考え、翻訳学校在学中に勤務先を探していました。その際に翻訳学校からご紹介いただいたことがきっかけです。実際に勤務を開始してみて、業務内容や職場環境等がとても合っていたため、そのまま継続をお願いしています。

アイ・エス・エスの対応はいかがですか。

いつも迅速に、丁寧にご対応いただき大変感謝しています。人材派遣は日々接する職場の方と立場が違い、情報の取り扱い等で戸惑うこともあるため、すばやく相談に乗っていただける環境は大変ありがたいです。また教育制度等も充実していて、派遣スタッフに対する支援体制が整っているので、とても心強く感じています。

今後の目標を教えてください。

翻訳のスキルを向上させることは勿論ですが、言語に関するスキルはゴールというものがないので、業務や日々の学習の過程で少しずつ「言語センス」を磨いていければいいな、と考えています。

上川さん、貴重なお話を聴かせてくださり、ありがとうございました。

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