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プロ通訳者・翻訳者コラム

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峰尾香里先生のコラム 『Winding roadの果てに - ある通訳者のひとりごと』 フリーランス会議通訳者。アイ・エス・エス・インスティテュート東京校英語通訳科講師。
University of Massachusetts Lowell MBA
旅行会社、厚労省の外郭団体での勤務を経て、英語通訳者として稼動開始。金融、IT、製薬の3分野で社内通翻訳者として勤務後、現在は経営戦略、国際会計基準、財務関連を中心に様々な分野で通訳者として活躍中。

第1回:はじめまして

このたび本コラムを担当させていただくことになりました。峰尾香里と申します。通訳学校時代の生徒としての学習体験、社内通翻訳者、また主催者と通訳者との橋渡し役としての体験、フリーランス通訳者そして講師としての経験から、通訳者を目指す方に少しでも参考にしていただけるお話ができればと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。

◆Winding road
英語との本格的な出会いは、高校卒業後に入学したある英語の専門学校でした。ここでの1年間はまさに英語漬けの日々。ほぼ全員が米国人の講師で、文法やリーデイングに加え、聖書の時間、英語での作詞、と今思えば英語圏の文化を含めて英語習得には理想的な環境でした。が、高校3年の秋になっても進路を決めかねていた私に業を煮やした英語教師の担任に、半ば押し込まれた(?)私は、ただただついていくのに必死でした。そして秋になりクラスメートが就職活動をスタートするころ、なぜか大学への進学、それも英語とは全く無縁の学部への進学を考え始めたのです。

◆社会人としてのスタート
大学入学後は経済学部のゼミで国際金融論を専攻。同級生は、銀行、証券など、学習したことを活かすべく、主に金融分野へと進んでいきました。英語とは全く違った知識を身につけることが将来強みになると信じて4年間勉強してきたわけですが、ここでも異端児ぶりを発揮。サービス業の最前線ともいえる旅行会社への就職を決めました。大学生活を振り返ってみると、自分に欠けていたのはコミュニュケーション能力だと気づいたからです。この選択はフリーランス通訳者として一期一会のお仕事をさせていただいている今、正しい選択だったと実感しています。

◆いよいよ通訳学校の門をくぐる
旅行会社での勤務は長く続けたかったのですが、海外出張や連日の残業から主婦業との両立は難しいと判断。残業のない職場への転職を決めました。仕事と主婦業を続けながらも数年経った頃、「これでいいのか!?」との疑問がふつふつと湧き始めていました。そんなとき、専門学校の恩師から、「アジア地域環境会議でのボランティア通訳をしてみないか。」とのお誘いを受けたのです。事前に8回の勉強会があるので大丈夫とのこと。己の実力も考えずに、二つ返事で引き受けてしまいました。担当は分科会でのフィリピン代表のスピーチの英日逐次訳と質疑応答でしたが、何しろ生まれて初めての通訳。頭は真っ白、日本語もしどろもどろで、深く考えもせずに引き受けてしまった自分を心から呪いました。そんな惨憺たる通訳デビューではありましたが、後日届いた主催者からの心温まるお礼状に感激。次はいつくるかもわからない通訳のチャンスに向けて「これではいかん!!」と、英語を一から勉強しなおすことを決意。またまた実力も考えずに、こともあろうに通訳学校への入学を決めたのです。今は講師としてもお世話になっている通訳学校での学習体験については、次回第2回でお話したいと思います。お読みいただいてありがとうございました。

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