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峰尾香里先生のコラム 『Winding roadの果てに - ある通訳者のひとりごと』 フリーランス会議通訳者。アイ・エス・エス・インスティテュート東京校英語通訳科講師。
University of Massachusetts Lowell MBA
旅行会社、厚労省の外郭団体での勤務を経て、英語通訳者として稼動開始。金融、IT、製薬の3分野で社内通翻訳者として勤務後、現在は経営戦略、国際会計基準、財務関連を中心に様々な分野で通訳者として活躍中。

第9回:通訳者への質問あれこれ その1

連日の猛暑とゲリラ豪雨とで、今年は夏があっという間に通り過ぎて行った感があります。このコラムも残すところあと4回。今月は通訳者を目指して勉強をされている皆さんからよく出る質問について、私なりに回答してみたいと思います。

通訳の現場で緊張しないためには?
初めてのクライアント、特に経験の無い分野であれば緊張するのは当然です。事前準備をしっかりすること、前の晩に十分な睡眠をとることで緊張感もある程度軽減できますが、「今日はどんなチャレンジがまっているのだろう」と前向きにとらえるのもひとつの方法かもしれません。

過去の職歴が現場で役立ったことは?
前職と関連性があれば、業界用語に精通している点で有利かもしれません。私の場合は「年金基金の代行返上」についてスムーズに通訳できた際、役立ったと感じました。
ただし、特殊な分野を除いては、通訳者になった後で研鑽を積んで、専門知識を獲得することも十分可能だと思います。

非英語圏のアクセントの強い英語に慣れるには?
日頃からyou tubeなどでスピーチやインタビューを聴いて、それぞれの国独特のイントネーションに耳を慣らすのも一つの方法です。当日現場に入ってからは、移動の車の中など短い時間でも雑談ができれば、聴き易さもかなり違ってくるのではないでしょうか。

現場でどういうグッズが役立つか?
資料が急きょ差し替えになった時は綴じられていない状態で手元に届くこともあります。ホチキスやクリップがあると便利です。また資料にメモ書きをしたいときは、代わりに大き目の付箋に書き込みをして資料に貼ると、きれいな状態で資料を返却できて良いかもしれません。

仕事と家庭との両立をするための時間管理術は?
隙間時間を活用すること、そして家族の理解が欠かせないと思います。実際通訳学校に通いだした段階で、かなりの勉強時間を確保しなければなりません。ほとんどの場合、この時点でいかに家族の協力をえられるかが勝負です。

外国人側または日本人側で突然内輪の話し合いが始まったら?
許可なく通訳を続けると「ここは内輪の話だから訳さないで!」とおしかりを受けることも。まずは訳すべきかを確認しますが、これもケースバイケースかもしれません。

次回も引き続き、よくある質問についてお答えしたいと思います。

それではまた!

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