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プロ通訳者・翻訳者コラム

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峰尾香里先生のコラム 『Winding roadの果てに - ある通訳者のひとりごと』 フリーランス会議通訳者。アイ・エス・エス・インスティテュート東京校英語通訳科講師。
University of Massachusetts Lowell MBA
旅行会社、厚労省の外郭団体での勤務を経て、英語通訳者として稼動開始。金融、IT、製薬の3分野で社内通翻訳者として勤務後、現在は経営戦略、国際会計基準、財務関連を中心に様々な分野で通訳者として活躍中。

第13回:通訳者らしい服装とは?

新年あけましておめでとうございます!
昨年から引き続き当コラムを執筆させていただくことになりました。本年も宜しくお願いいたします。
新年第1回目は「通訳者らしい服装とは?」をテーマにお話ししたいと思います。

みなさんは「通訳者」と聞いたらどのような服装・持ち物をイメージしますか?
その昔、エージェントの担当者の同伴で、翻訳初日にクライアントにご挨拶に伺ったことがあります。
女性担当者は上下黒のリクルートスーツにヒール5cmの黒のパンプス、一方私はパステルカラーのインナーにベージュの7分丈ジャケット、色違いのパンツといった服装でした。挨拶の後、先方の人事担当者からオンサイトの翻訳にあたって、職務上の注意事項の説明が始まりました。
しかし、どうも様子がおかしい??のです。

視線が私を通り越していく…。 思い切って「私がお世話になる者ですが・・。」と切り出したところ、一瞬沈黙の後、大爆笑! 私ではなく、エージェントの営業担当者を翻訳者と思い込んでいたとのこと。確か、名刺交換もすませていたはずなのですが、服装、物腰などから判断された様子。職場の雰囲気に同化するファッションが一番、と考えて敢えてスーツを選ばなかったのですが、服装の持つインパクトの強さを再認識することとなりました。
その後、海外からの研修生付きの通訳者として3か月程、ある上場企業に派遣されたことがありました。配属部署はほぼ9割が男性でかなり堅い雰囲気。ベージュのスーツで出勤しましたが、それでも浮いてしまう感じがして何とも居心地が悪いのです。初日の仕事を終えると、その足で黒、ダークグレー、紺のスーツを3着購入しました。当時はかなり大きな出費ではありましたが、ベーシックカラーの3着はその後の数年間、他の仕事でも大活躍してくれました。一方で、カジュアルな服装でも違和感のない現場もあります。そういった現場では、スーツに代わって、カーデガンとスカートの組み合わせやワンピースといった服装が一般的だったように思います。また以前ある国の使節団のアテンドをした際は、「ノースリーブは着用しないように。」との事前の注意がありました。国による慣習の違いにも配慮が必要です。経験を積めば自然にTPOに合わせた服装ができるようになるとは思いますが、やはり迷った時は事前の確認が大切です。
そのほか、買い揃えた持ち物は、3wayバッグ(ショルダーやリュックにもなるタイプ)ストラップ付きのパンプス(甲が固定されるので歩きやすく疲れにくい)、ボールペン、ペンケース(秘書経験のある友人のアドバイスで、ある程度高級感のあるもの)など。中でも3wayバッグは特に重宝しています。資料に加え、電子辞書、ラップトップ、充電器などの機器はかなりの重量で、先日試しにバッグごと量ったところ、なんと5kgもありました。片手で持つスマートなビジネスバッグではとても対応できません。年々二の腕がたくましくなるわけです。
そのほか通訳者にとっての7つ道具ともいうべき携帯品もありますが、その話はスペースの関係上、また別の機会にしたいと思います。

今月も最後までお読みいただきありがとうございました。次回2月は「スケジュール管理のコツ」について、お話ししたいと思います。

それではまたお会いしましょう!

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