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プロ通訳者・翻訳者コラム

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西山より子先生のコラム 『Baby Stepsではありますが』 上智大学外国語学部英語学科卒業。総合電機メーカーにて海外営業職を務めた後、経済産業省外郭団体の地球観測衛星運用チームにて、派遣社員として社内翻訳通訳に従事。翻訳会社でコーディネーター兼校閲者を経験した後、フリーランスとして独立。主に、国際協力、地球観測衛星、原子力発電、自動車など、産業技術系実務翻訳通訳を手がける。

第1回:「初心」表明

あけましておめでとうございます。
本年、このコラムを担当することになりました西山と申します。
いきなり私事ですが、今年の3月でフリーランス翻訳者となって丸10年となります。そんな節目の年に、本コラムを担当することになり、大変光栄に思っております。

とはいえ、憧れの先輩方、先生方が名を連ねるこのコラムの一読者であった私めが、今度は執筆する側となり、甚だ緊張しております。これまでの教養と叡智と機知に富んだバックナンバーに引けを取らない内容とするのはあまりにもハードルが高く、いや、実際、不可能であり、また翻訳の極意や醍醐味や蘊蓄については既に語りつくされた感もあり、今更目新しいことを述べられるわけではありません。そもそも私は小さい頃から自分の意見や意志というものがなく、姉がナイチンゲールに憧れて「将来は看護婦(←当時の呼称)さんになりたい!」と言えば「私は看護婦さんの妹になりたい!」と豪語し、アイドル台頭の時代には(年がばれるっ)、歌唱力の違いもわからないくせに、姉の「松田聖子より河合奈保子ちゃんの方が歌が上手で好き」という言葉に乗っかって「私も河合奈保子ちゃんの方が断然いいと思う」と言っていたような私に熱い翻訳持論が語れるわけでもありません。ある意味、そういう自分の無さが翻訳の道を選んだ理由(の1つ)でもあるわけで、急に自分の言葉で語れと言われても空っぽなわけです。

そこで、この1年間は、翻訳や英語を勉強なさっている皆様をお仲間と思い、エールを送る気持ちで、これまで私がBaby Stepsながらも歩んできたプロ翻訳者への道のりとプロ翻訳者となってからの経験の中で、ぶつかった壁や乗り越える勇気をもらった言葉やきっかけなどを共有する機会とさせて頂ければと存じます。読者の皆様の期待に添わない内容でしたら申し訳ございませんっ!

さて、では、どこからどうやって話を進めるのか。やはり、時系列に沿ってお話しするのが一番わかりやすいかと思います。つまりは、全くもって身勝手ながら、これは壮大な自己紹介のコラムとなることが予想されるわけですが、恐らく、この業界を目指している皆様、あるいは既にこの業界にどっぷり身を浸している皆様であれば、「うんうん、私もそうだった」とか「まさに、今の私がそう!」と共感頂けるようなポイントが、どこかしらに登場するのではないかと期待して、初回のご挨拶とさせて頂きたいと存じます。

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