ホーム  >  Tips/コラム:派遣スタッフの声  >  『大阪市内のオフィスで、建設ゼネコン企業のプロジェクト付き社内通訳』 濱本 はるかさん

Tips/コラム

Tips/コラム

USEFUL INFO

派遣スタッフの声

得意の英語を活かしたお仕事で、いきいきと活躍している派遣スタッフのみなさんに、現在のお仕事や今後のキャリアプランについて伺いました。アイ・エス・エスから派遣就業されているスタッフの方の「声」をお届けいたします。

『大阪市内のオフィスで、建設ゼネコン企業のプロジェクト付き社内通訳』濱本 はるかさん 関西出身・在住。大学在学中は留学生との交流を通じて英語力を磨き、米国で1年間の交換留学を経験。卒業後は飲食企業に勤務。入社半年後にマレーシア食品製造事業に携わることとなり、通訳兼業務アシスタントとして未経験から通訳業務をスタート。国内工場での研修通訳およびマレーシアでの工場立ち上げにおける通訳を約6か月間担当。帰国後は一時通訳業務を離れたものの、外国人取締役の就任を機に取締役付き通訳兼アシスタントとして新規プロジェクトの立ち上げに携わり、社内会議での通訳を担当。現在は建設ゼネコンの大阪市内のオフィスに、社内通訳者としてアイ・エス・エスより派遣就業中。

現在のお仕事を教えてください。

大阪市内にオフィスがある建設ゼネコン企業の設備部門で、プロジェクト付き通訳として勤務しています。
2名のインド人駐在者と日本人設計者との間で行われる設計調整会議での通訳、そして外資ホテルと外資オフィスとの設計定例会議での通訳を主に担当しています。通訳は逐次通訳が主ですが、必要に応じてウィスパリングにも対応しています。また、通訳業務に加えて、設計図や会議資料の翻訳業務にも携わっています。勤務は週5日、基本は出社ですが、朝一の会議の際は在宅勤務とすることもあります。

通訳のお仕事を選ばれた理由をお聞かせください。

英語を使い続けられる仕事に就きたいという思いがあった点に加え、通訳という仕事を通じて、その分野に進まなければ触れることのない多様な知識に出会えることに魅力を感じたからです。また、日英表現においても常に新しい発見があり、学び続けられる点も理由でした。
私はもともと通訳を志していたわけではなく、前職で通訳業務を任されたことがきっかけで、未経験から現場で学びながらスタートしました。工場通訳の頃は毎日必死でしたが、役員付き通訳として業務に携わる中で、自身の通訳によって会議内の課題が解決し、プロジェクトが前進していく達成感を実感しました。その経験から、「英語を通じて自分が貢献できる仕事はこれかもしれない」と考えるようになりました。
その後は組織変更により通訳中心の業務から離れたものの、通訳を通して得られる達成感や楽しさを忘れることができず、通訳学校に通い始め、通訳を軸としたキャリアを目指して転職を決意しました。

どんな時に「やりがい」を感じますか。

業務を通して関わる分野について、新しい知識を得たり、以前は上手く訳せなかった表現をスムーズに訳せるようになったりする等、自分自身の成長を実感できた時にやりがいを感じます。
また、緊張感のある外資企業との会議において、事前に準備した内容が活かせた時は、大きな達成感があります。
さらに、何気ない会話の場面で通訳を介して笑いが生まれる瞬間にもやりがいを感じます。例えば、発言者がジョークを言った際にはその面白さが伝わるように意識して訳すよう努めていますが、ある会議内で狙い通りに笑いを誘う事が出来、発言者が満足そうな表情をされた際には、通訳としての価値を実感しました。

現在のお仕事で、大変なことや工夫されていることはありますか。

会議資料の共有が直前になることや、時には事前資料がないまま会議に臨むこともあるため、準備に苦労することがあります。特に、計画変更などにより会議の議題が予測しづらい場合は、関係者に現況や会議の背景について確認したり、過去の会議資料や議事録を見直したりしながら、できる限り多くの情報を集めるようにしています。
また、建築設計は未経験の分野だったため、当初は日本語でも内容が理解できず苦労しました。資料を読み込み、分からない用語を調べたり設計者に質問したりしながら知識を積み上げ、現在も専門用語をリスト化して継続的に学習しています。
インド英語にも当初は苦労しました。会議録画を繰り返し視聴したり、日常的に駐在者と会話したりすることで対応してきましたが、インドは言語の多様性が非常に大きく、出身地によってアクセントが異なるため、新しい方と関わるたびに慣れる必要があります。
そして、海外クライアントとの終日にわたる大規模な対面会議で、外部通訳の方と2名体制で対応したことは印象に残っています。普段は設備設計分野を中心に担当していますが、その会議は意匠(デザイン)が主題であったため、できる限りの準備を重ねて臨みました。会議後には海外のデザイナーから「お二人とも素晴らしい通訳でした」とお言葉をいただき、やりがいを感じるとともに今後の励みになりました。

過去の失敗エピソードを差し支えない範囲でご紹介ください。

設計の分野では立体的な構造を前提に会話が進むことが多く、例えば機械設備では配管のつながりなどを頭の中で正確にイメージできないと議論についていけなくなることがあります。設計者と駐在者はイメージが出来ている一方で、自分だけが理解しきれず、最終的に図面を見ながら当事者同士で意思疎通が完結してしまったことがありました。こうした経験から、専門知識だけでなく空間的な理解力の重要性を実感しました。

現在のお仕事に生かせているスキルやご経験はありますか。

通訳には新しい分野やテーマに対応するための学習力や適応力が欠かせません。その点、前職では新規プロジェクトに携わる機会が多く、未知の領域であっても自ら調べながら知識を身につける習慣を培うことができました。こうした経験は、現在の建設分野の通訳業務にも活かされており、未経験の分野にも前向きに挑戦するための土台になっていると感じています。
また、業務の一環として会議中に議事録を作成する機会も多くありました。当時はAIもなかったので、話を聞きながら論点や要点を整理する力が養われました。
この経験は、現在の通訳業務を支える基礎の一つになっていると考えています。
さらに、前職でのマレーシアからの駐在者サポートや自身の赴任経験は、現在の駐在者対応にも役立っています。業務上の課題だけでなく生活面での困りごとにも気づきやすくなり、宗教や文化的背景による食事制限への配慮など、小さな点にも自然と意識が向くようになりました。結果として通訳業務にとどまらない形でのサポートにもつながっており、その点については派遣先からも評価のお言葉をいただいています。

努力されていることを教えてください。

通訳・翻訳のスキル向上のため、日頃からより自然で分かりやすい表現を模索するようにしています。他の通訳者のパフォーマンスを参考にしたり、自身が通訳した会議録画を見て振り返ったりしながら、より適切な訳出ができるよう意識しています。また、日常生活の中で日本語特有の曖昧な表現や言い回しに触れた際には、後から英語でどう表現するか調べるようにしています。
会議以外の場面でも設計者同士の会話に耳を傾け、知らない用語や理解できなかった内容をメモし、後で調べたり質問したりしています。調べた表現や専門用語はリストにまとめて定期的に見返すようにしています。
社内通訳としては日頃からの関係構築も大切にしています。自身が海外赴任中に現地メンバーとのコミュニケーションで苦労した経験があるため、日本人メンバーとインド人駐在者が少しでも交流しやすくなるよう、業務外の会話もできる限り通訳したり、自ら会話のきっかけを作ったりすることを心がけています。

「人材派遣」という就業形態を選ばれた理由は何ですか。

前職では通訳以外の業務に携わる機会も多くありましたが、通訳業務そのものへのやりがいに気づいてからは、今後は通訳を軸にキャリアを築きたいと考えるようになりました。転職活動をする中で、通訳職は派遣形態の求人が比較的多く、また業務内容や役割が明確で通訳としての専門性を磨きやすい点にも魅力を感じ、人材派遣という働き方を選びました。

アイ・エス・エスの対応はいかがですか?

いつも丁寧にご対応いただいております。定期的な面談で状況を確認してくださるおかげで、安心して業務に取り組むことができています。
現在の職場は建築設計という未経験の分野で、不安を感じる部分もありましたが、担当の方に背中を押していただいたことで挑戦することができました。そのおかげで、現在は新たな分野の知識を学びながら充実して働くことができています。

今後の目標を教えてください。

せっかく未経験から建築設計という専門性の高い分野で働く機会をいただけたので、今後は建築設計を自身の専門分野の一つとして確立できるよう、知識や理解をさらに深めていきたいと考えています。また、通訳についてもまだまだ改善できる点があると感じています。発言者の意図やメッセージを正確に伝えられるよう、分かりやすい表現だけでなく、専門用語を含めたその場にふさわしい表現を選択できるよう、今後も通訳力を磨いていきたいです。


濱本さん、大変貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。

Copyright(C) ISS, Inc. All Rights Reserved.