ホーム  >  Tips/コラム:派遣スタッフの声  >  『社内通訳者として活躍中!』 鈴木可連さん

Tips/コラム

Tips/コラム

USEFUL INFO

派遣スタッフの声

得意の英語を活かしたお仕事で、いきいきと活躍している派遣スタッフのみなさんに、現在のお仕事や今後のキャリアプランについて伺いました。アイ・エス・エスから派遣就業されているスタッフの方の「声」をお届けいたします。

『社内通訳者として活躍中!』 鈴木可連さん PROFILE:
米国ニュージャージー州の大学を卒業後、NYで日系の金融リサーチ会社に勤務。帰国後、外資系生命保険会社などを経て、2005年5月より外資系外食企業に派遣スタッフとして勤務。

通訳訓練の開始と同時に、社内通訳者として勤務

派遣スタッフとして、グローバルに展開する外資系外食企業に勤務している鈴木さんのポジションは社内通訳。常勤の通訳者は社内に一人ということで、あらゆる部署の会議での逐次通訳や、同時通訳、視察での通訳などを務める。

アメリカの大学を卒業後、NYの金融リサーチ会社に2年半勤めて帰国。
その当時は「 通訳者として働く自分はイメージできなかった」と言うものの、周囲の勧めもあって通訳学校に入学する。その3ヶ月後、学校に掲示してあった<外資系生命保険会社の社内通訳者・翻訳者>の求人に応募したところ見事合格し、通訳者としての第一歩を踏み出した。

専門用語が飛び交う生命保険会社では、社内会議での通訳をこなしつつ翻訳も行なった。その間、週に2~3回は通訳学校に通う日々。ほぼ未経験ながら通訳者のポジションを得た鈴木さんは、仕事をしながら学べる環境を最大限に活かし、めきめきと力をつけていく。それとともに<通訳者>としての自身のキャリアを意識するようになっていった。

「合併プロジェクトが一段落して社内通訳の案件が減ってきたため、物足りなさを感じるようになりました。もっと実践で通訳スキルを身に付けられるポジションを目指し、在職中にアイ・エス・エス・サービスセンター(*旧社名)に登録しました」

仕事探しの際に重視したのは、「通訳メインの仕事で経験が積めること」。その他に当時勤務していた会社がヨーロッパ系だったので英語ネイティブが多い米国系企業に勤めたいなどの要望を、派遣会社には明確に伝えた。そして紹介されたのがいまの職場だ。

「会社が大きいのでビジネスの規模も大きい、早いスピードでいろんなことが動く。そういう点でも通訳の難易度も高くなったと感じています」

フリーランスを視野に入れつつ社内通訳として 幅広い知識を吸収する

これまで会社組織の中で通訳のキャリアを積んできているが、自分自身の性格を「ひとつのことをじっくりやるタイプ」と分析する。社内通訳のポジションは求人として公になる件数は少ないが、人材派遣会社も活用しつつそのチャンスを着実に掴んできた。スキルや経験がものをいう世界で、現場への足がかりが掴めぬままに長年、通訳スクールに通い続ける人も多い。
「スクールでベースを固めることも大切ですが、仕事での実践がやはり一番緊張感があります。派遣にはいろいろなお仕事がありますし、通訳に関われるチャンスがあればどんどん場数を踏むべきだと思います」

将来的にはフリーランスの働き方を視野にいれつつも、いまは社内通訳者でしかできない経験を大切にしたいと言う。さまざまな部署での通訳を担当する中で、経理や財務、マネジメントなど幅広いビジネスの知識を身につけつつ、自分の専門分野も模索している。

「会社にフリーランス通訳者の方がいらっしゃってご一緒させていただくと、どんな日本語でも論理的な英語にアウトプットされるし、社内通訳者である自分をサポートして下さったりして、とにかく優秀。もっと勉強が必要だと思いますね」

稼働開始までのプロセス

05年1月 人材派遣会社に登録
2000年7月より、外資系生命保険会社で社内通訳者(契約社員)として勤務していたが、より通訳に比重を置ける職場を求めて転職を意識。語学に強い人材派遣会社ということで「アイ・エス・エス・サービスセンター(*旧社名)」に登録。登録時にあったウィスパリングのスキルチェックには苦戦したものの、その場で登録完了。

05年3月 仕事の紹介
外資系外食企業内の社内通訳者の職を紹介される。採用が決まる。

05年4月 前職を退職
約5年間勤めた職場を退職。在職中はずっと通訳スクールに通っており、同時通訳科の最上級クラスまで進級した。

05年5月 仕事スタート
すぐに社内通訳者として業務をスタート。前職と比べ、通訳が仕事のメインとなる。本社に限らず、世界各国からビジターが来るのもグローバルな大企業ならでは。

これから仕事を探す人へ

人材派遣会社ではその人のレベルにあったお仕事を紹介してくれますが、最初は通訳専業よりも、英文事務兼務、通訳兼翻訳というスタイルが多いかもしれません。通訳はその場でアウトプットをしますが、翻訳では時間をかけて文章をどう訳すかを考えられますから、理解力を高める訓練になります。自分なりのビジョンを持ちつつも、どんなお仕事でもプラスになるという気持ちで取り組むことが、スキルアップにつながると思います。
※『通訳・翻訳ジャーナル』2006年10月号に掲載された記事より転載

Copyright(C) ISS, INC. All Rights Reserved.