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派遣スタッフの声

得意の英語を活かしたお仕事で、いきいきと活躍している派遣スタッフのみなさんに、現在のお仕事や今後のキャリアプランについて伺いました。アイ・エス・エスから派遣就業されているスタッフの方の「声」をお届けいたします。

旬なビジネス分野の様々な企業で翻訳業務に携わるチャンスがあるのが魅力』 黒木晶子さん 立教大学文学部日本文学科卒業。家電メーカーとアパレル雑貨会社で5年半、正社員として勤務後、ロンドンへ半年間の語学留学。帰国後は翻訳スクールへ通いながら人材派遣で翻訳補助の仕事を開始。その後、在宅や人材派遣で翻訳者として稼働。現在は人材サービス企業と半導体メーカーの2社へ、アイ・エス・エスより人材派遣社員として就業中。

現在のお仕事について教えてください。

人材サービス企業の経営企画部と半導体メーカーの人事部の2社で、リクエストされる多様な文書の翻訳をしています。内容は、役員会資料、規約、契約書、IT、人事、法務、コンプライアンス、総務、ビジネス関連プロジェクトなど、多岐にわたります。月水金はA社、火木はB社と、曜日替わりで2社の翻訳業務に携わるというのは、アイ・エス・エスの人材派遣スタッフでもめずらしいかもしれません。私はもともと「チームの一員」として働くことに喜びを感じるタイプなので、多くの方々と連携しながらお仕事ができるこのワークスタイルはとても自分に合っていると感じています。

どんな時に「やりがい」を感じますか。

やはり、翻訳リクエストされた方から「会議が無事に終わった」や「プレゼンがうまくいった」と報告を受けた時に良かった!と一番の嬉しさを感じます。また、英文契約書など、英語の得意ではない人から見ると謎の文書を日本語に仕上げた時、そこからビジネスが始まることに喜びを感じます。

現在のお仕事で、大変なことはありますか。

会社によって、「社内用語」や「対社外用語」の定訳があります。用語集がある場合もありますが、ない場合、年次報告書やCSRレポートなど、各企業の公式サイトで公開されている日英版を確認するなど、その会社に寄り添った訳となるよう心がけています。また、なるべく翻訳リクエストする方の「時間を奪わない」ように気をつけています。不明点があれば、文書にコメントをつけてお返しする形でまとめて質問します。また、翻訳者は翻訳原稿を読み込むため、原稿のダブルチェックの役割も兼ねますので、誤記などがあれば必ずフィードバックするようにしています。単純な誤りもそこで未然に改善され、「気付きませんでした!」などと先方から感謝されることが多いです。

翻訳のお仕事を選ばれた理由をお聞かせください。

語学留学から戻り、一度はインテリアショップに勤めたのですが、自分の中で違和感が生まれ1ヶ月で退社。その時、ふと「英語忘れちゃうな…」と。書くことが好きだから翻訳を勉強してみようという思いつきで、翻訳スクールに入りました。同時に実際のビジネスで求められる翻訳を知りたいと思い、大手派遣で求人の出ていた未経験可の「翻訳補助」のお仕事も開始しました。翻訳を選んだきっかけはとても単純な思いつきでしたが、20年以上翻訳から離れず続けられていますので、本能で自分に合った仕事を選べたのだと思います。

現在のお仕事に生かせているスキルはありますか。

正社員時代に上司から言われた「次工程はお客様」という言葉を常に心に刻んでいます。自分の仕事が、サービスの最後の受け手である消費者に影響するという目線を持てたことは、翻訳と無関係の仕事を経験したことで得られたスキルだと思います。また翻訳者として、プロジェクト、本社、工場など、複数の職場を経験したことは、社内翻訳者としてのフレキシブルな対応に生かせています。

失敗のご経験がありましたら教えてください。

在宅翻訳を始めた頃、断りたくなくて仕事を受けすぎてしまい、直前に納期を伸ばしてもらったことがあります。自分のキャパを確実に把握しておかないと品質にも影響します。その後は反省して無理な仕事は受けないよう心がけました。

努力されていることを教えてください。

なるべくネイティブの英語や時事英語に触れるため、BBCニュースやNHK BSワールドニュースをチェックするようにしています。また、思いついた時に英字新聞を購入しています。新聞に掲載されている図の中の英語表現など、とても参考になります。

専門知識などはどのように習得されていますか。

分からない言葉が出てきたら、大手企業や政府系のウェブサイトを中心に検証できるまでひたすら調べます。その時々で流行りの用語が変化しますので、理解できない言葉が出てきたら、まずは自分の中で簡単な言葉に置き換え理解してから訳すように心がけています。また、携わる分野の英語情報に意識して触れるようにしています。法務部門で翻訳をしていた時は、海外リーガルドラマをみまくり、法律英語の知識をつけていました。

翻訳スクールと仕事の両立はいかがでしたか?

アイ・エス・エス・インスティテュートの英語翻訳コースにて、総合翻訳科は実践実務科まで修了、ビジネス英訳科なども修了しました。仕事と両立している時はあっという間に1週間が経ち、必死で課題をこなしていた印象です。しかし仕事だけですと、慣れた表現ばかり使ってしまったり、気付きが少なくなったりするため、意識して定期的にスクールで受講していました。クラスの中には、自分では思いつかないような良い訳をする方もいて、とても刺激になります。両立が大変と感じる方は、お仕事が途切れたタイミングで受講するのもよいかもしれません。

「人材派遣」という就業形態を選ばれた理由は何ですか。

社内翻訳者という働き方が自分には合っていますので、人材派遣という形態が、翻訳業務に一番集中できるのではないかと考えています。旬なビジネス分野の様々な企業で翻訳業務に携わるチャンスがあるのも魅力ですし、何か問題が生じたときに、人材派遣会社の担当営業に相談できるのも人材派遣のメリットです。

アイ・エス・エスの対応はいかがですか?

アイ・エス・エスから最初にいただいたのは、プロジェクト常駐の翻訳チームでのお仕事でした。その後、アイ・エス・エス・インスティテュートの英語翻訳コースを受講しつつ、様々な派遣翻訳のお仕事を経験してきました。スクールと人材派遣、両方の経験を考慮してもらえ、安心感を持って翻訳のお仕事を続けられています。営業やコーディネーターの方にも、迅速なサポートをしていただいています。

今後の目標を教えてください。

「品質」と「スピード」をさらに上げていくことが直近の目標です。
長期的な目標としては、AIには無い付加価値を付けながら、できるだけ長く翻訳者として稼働していきたいです。

黒木さん、大変貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。

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